いつまでたっても、ダメな〇〇〇ね

 4連休が明けて、経済活動が再開したが、一方でコロナウイルスの感染拡大
が地方にも拡がってきているため、政府はリモートワークを積極的に推奨し、
緊急事態宣言を出さないで、同様の効果を狙っているようだが、柳の下に2匹
のドジョウはいないのではないか。
 前回は、企業だけでなく商店も含めて営業を止めたので、大幅に接触を減らす
ことに成功したが、宣言解除後もリモートワークができる企業は結構継続して
いるにもかかわらず、感染が拡大しているので、それほど大きな効果は期待
できないと思われる。 

 現状の感染拡大は、根拠なくスケジュールを決めて緩和を実施してきた結果、
皆が感染をあまり意識しないで活動したことでもたらされたのは明らかである。
にもかかわらず、GO TO キャンペーンを前倒し強行して、混乱を招いて
いるのを見ると、いつまでたってもと言いたくなる。

 総理大臣は、検査の徹底と重症者の発生回避を言うが、相変わらず具体的な
方法や時期は見えないし、担当大臣は危機感を持っているというが、必要なのは
危機感でなく具体策で、それが企業へのリモートワーク要請程度かと思うと、
どうなっているのかと思う。
 東京都も、知事は相変わらず、連休中の外出自粛要請を言い、夜の街を警察と
都の職員で回り指導するとか、感染対策を取っている店にステッカーを貼らせる
とかしているようだが、どの程度効果があるか疑問だと思う。

 

 素人のコメンテーターは、東京の感染対策やホテルの確保が後手に回ったこと
を非難したりしているが、感染の拡大スピードが早くなったのは、政府が実態を
見ずに、スケジュールに従った緩和を急いだのが大きな原因で、その影響をもろ
に受けているのが、東京を含めた各県の状況だと思う。

 そもそも、緊急事態宣言の延長も解除も恣意的で、明確な基準があったわけ
ではないし、3週間ごとに緩和をしていくのも、明確な根拠がったわけではない。
経済を回復させたいという政府の意図で作られたものであり、そこを正当化する
ために専門家会議を解散して、分科会といった政府の審議会のような諮問組織に
して、自由な意見を抑え込んでしまった。

 現状を招いた責任が、政府にあるのは明らかだが、誰も責任を取りたくない
ので、施策の点検は感染が収まってからすると言って逃げている。このまま、
何もしないで感染が収まる訳ではないし、ワクチンが実用化され、世界中に配られ
るようになるのがいつになるかは見通せない状況では、実効性ある対策を取る
ことが優先されるのではないか。

 現状で、実効性がある対策は、徹底的な検査と隔離しかないと言える。中国、
韓国、ニューヨークの例が明らかで、そこに向けて舵を切り、いかに早く態勢を
作るかが重要だと思う。必要な施策とスケジュールを明示し、国民、企業に協力を
求める姿勢を示すべきだと思う。

 コロナとの共存とか WITH コロナ とか言う人は、新しい生活様式で十分対応
可能と思っているのだろうか。イメージだけ、口先だけでは、コロナウイルス
立ち向かうことはできないのは明らかだ。

 国会を閉じて、必要な法的手当を先送りしているようでは、感染抑止はでき
ないと思う。必要なことが直ぐにできないようでは、いつまで経ってもダメな
〇〇〇ねと言うしかないだろう。