変わったこと、変わらなかったこと

はてなブログ10周年特別お題「10年で変わったこと・変わらなかったこと

 

 10年という月日は長いようで、早いものだと感じる。2011年は東日本大震災の年
で、地震を身近に感じた初めての経験だった。幸いにして、私も家族も無事だったが、
これを機に大きく人生が変わった人も多かったと思う。

 2011年は、勤めていたIT関係の会社の会長が亡くなったこともあるが、仕事がマン
ネリ化してきていて、転職を決意した年でもあった。結局、翌年5月に退職して、
金融関係の社団法人に勤めることになった。仕事は総務の事務処理で、それほど
きつくはなかったが、仕事のミスが自分でも目立つようになり、妻も母親の介護で
疲れてきていたので、結局、2014年末でそこは退職することにした。

 2014年は、妻の叔父が突然亡くなり、その後始末は妻が遺言執行人になっていた
ため、私が手伝うことになった。叔父は、独身のため、孤独死として発見された
ので、その後始末は大変だった。葬儀、埋葬、財産の処分など妻1人ではとても無理
なので、仕事を休んで手続きをしたり、休日は遺品の整理などにかなり時間を取られ
た。
 この年は、娘が結婚をして、結婚式に義母も車椅子ながら出席することができたの
は、いい思い出になった。

 私が義母の病院や介護施設の送り迎えをするようになったのだが、2015年に入って
2か月ほどで義母は突然逝ってしまった。検査入院を控えていたのだが、検査をする
前に具合が悪くなり、緊急入院したものの間に合わなかった。
 人生というものは、自分の思い描いていたようにはならないものだとつくづく思っ
たが、致し方ない。そこから再度就職活動するのも面倒であるし、私の母親の世話も
あるので、再就職はしないことにした。


 仕事の変化はそこまでだが、2015年は眼の手術をした。昔、サッカーをやっていた
せいかどうかは分からないが、網膜に穴が開いているため、歳を取るとそこが破れる
可能性があると若い頃に言われていた。飛蚊症というのは加齢によっても生じるの
だが、私の場合はハッキリしているので、レーザーでスポット的に剥離を止めると
いう手術だった。
 その後は入院等の大きな病気はないが、年齢を取って白内障緑内障も出てきて
いるような感じで、そのうちまた手術が必要になるかもしれない。
 私自身の大きな病気はないものの、2020年のコロナ禍の最中に、妻が胃ガンに
なって、入院・手術をすることになった。区の検診で異常が見つかったのだが、なか
なかハッキリせず、結局、都立駒込病院まで行って、検査した結果、手術をすること
になった。
 幸いにして、予後はいいようだが、病気はいつかかるか分からないので、私も心
しておかないといけないと思った。


 変わらないことと言えば、住まいの方はこの10年変化ない。約20年前に現在の場所
に転居してきて、隣近所もあまり変わっていないが、少し周りを歩くと、古家が壊さ
れて新しくなったり、広い敷地の家にマンションや賃貸アパートができるという変化
がある。
 また、家そのものの場所は変わらないが、外壁再塗装、キッチンや洗面、トイレの
リフォームをしてきているし、手摺を増設して老化に対応しているようなところも
ある。

 食べ物の好みはそれほど変わった感じはしないが、肉より魚とかより淡白なものを
好むようになってきているかもしれない。昔は飲まなかった野菜ジュースのような
ものも飲むようになった。
 生活習慣も、仕事をやめてからは、朝できるだけ夫婦で歩くようになった。雨の日
は別だが、朝食前に一歩きしてから、コーヒーを淹れて飲むのが習慣になっている。
 変わらないものと言えば、手帳は同じものを使っている。昔は会社の手帳を使って
いたのだが、会社を辞めることもあるのではないかと思い、毎年同じ会社の同じ形式
の手帳を買って使うようにしていて、それは20年以上続いている。
 電子化の進展で、廃版になったら困るなと思いつつ、今年もまた手帳の更新時期に
なり、新版があるのを見つけて一安心している。


 この先10年、どのような変化があるかはわからないが、愛と健康だけは変わらずに
保ち続けていければいいなと思っている。