今週のお題「わたし○○部でした」
今の私の姿からは、昔サッカーをやっていたというと
信じてもらえないだろう。
サッカーをやっていた当時でも、信じてもらえなかっ
たことがあった。
それもその筈、サッカーをやっていたといっても、有
名な学校でやっていた訳でもなく、優勝経験があるとい
ったこともないからだ。
でも、サッカーをやったことで、その後の人生が豊か
になったとは言える。
私がサッカーを始めたのは、中学でサッカー部に入っ
たためである。
当時は、サッカー人気がまだ始まる前で、サッカー部
も人数が足りず、野球部から人を借りるような状況だっ
た。
サッカーを始めてはみたものの、満足にボールも蹴れ
ず、パスもできない中、土のグランドで黒く汚れた姿で
女子生徒からも敬遠されていた。
それでもやっていたのは、一緒にやる仲間がいたから
で、試合に勝っても負けても、一生懸命やるというのが
良かった。
高校や大学では、才能の限界を感じて、サッカー部に
は入らず、たまの授業などで昔やった経験を生かすこと
で満足していた。
それが大きく変ったのは、社会人になってからだ。
私の入った会社にサッカー部はあったが、ご多分に漏
れず人手不足で、たまたま仕事の指導をしてくれた先輩
がサッカー部だったことから、素人でもいいと誘ってく
れたのがきっかけだった。
久しぶりのサッカーで、体力がついてないため、業務
終了後、皇居の周りをランニングして体力をつけ、練習
をすることで、少しずつ試合にも出してもらえるように
なった。
会社のサッカー部は、今でもそうだろうが、サッカー
が好きというだけでなく、高校の時に国体に出場してい
るような人もいて、まさに玉石混交、そういううまい人
に引っ張られて、業界のリーグの3部で優勝し、2部に
残留をする程度になっていた。
結局、社会人になってからまる4年サッカーをやって、
色々な会社のグランドまで出かけ、対戦することができ、
そこそこ活躍することもできた。
最後は、サッカーの試合で骨折し、それを機に引退す
るようになってしまったのだが、丁度結婚する前で、私
の青春の一時期を充実して過ごすことができたと思う。
その後、Jリーグが発足して、サッカーは人気のスポー
ツになり、こちらはもっぱら見る側で、ワールドカップ
の出場が決まった時は、大いに感激した。
今年も、来週にはワールドカップが始まるのだが、今
では年齢のせいか、昔ほど熱くなることはないものの、
優れた選手のプレーには、すごいと感ずる。
それも、自分でやってみて、難しさがわかっているの
と反則を超えた格闘技的な要素がサッカーにはあると思
っているからだ。
今回のワールドカップには、どんなドラマが待ってい
るのだろうか。期待したい。