つばめの巣立ち

 何年前からか、朝散歩している時に、つばめの巣があるのに気が付いた。
当然のことながら、春にならないとつばめはやってこないので、春になると
いつ来るのか、朝確認するのが習慣になった。

 都会でも、昔はつばめをよく見かけたが、最近は古い家が少なくなったり
つばめの餌を取る適当な場所が少なくなっているせいか、見かける姿が減って
きている。


 今年は、4月の末に1羽が古巣にやってきた。なかなかパートナーが現れ
ないので、今年は難しいのかなと思っていたが、5月の中頃には、めでたく
カップルが成立した。さらに、すぐ傍にある別の巣にもカップルがやってきて
今年は、いつもより盛況だった。
 そのうちに、雛が孵ると、親はせっせと餌を取りにいく必要があるのか
しきりに出入りしていて、他人事ならね鳥のことながら、大変だなと感心
していた。
 そして、先日、巣の中が空になったと思ったら、近くの電線に、親子の
5匹が止まっているのが確認できた。カラスの襲来にも負けずに、今年も
またつばめが巣立っていく。まだ、飛行訓練中のようだが、そのうち親子
揃って、餌の豊富なところに旅立っていくのだろう。


 年によっては、同じ巣に別のカップルが、またやってくることがある。
今年はどうかなと、毎朝の散歩での確認が、暫く続くことになる。