今、何をしないといけないか

 毎日、毎日、コロナウイルスの話ばかり聞かされてうんざりしているが、そうは言っても、世界中が国難とも言える騒ぎになっているのに、一人無関心でもいられないだろう。そこで、自分として、今、何をしないといけないかを考えてみた。

 

1.コロナウイルスにかからないようにする

 政府は、3密を避けるように言っているが、そうは言っても、出かければ、混雑した場所や狭い場所に入ることもあるし、1対1で話をする場合もあるのだから、これらを本当に避けようと思えば、出かけないのが一番ということになる。

 

 実際のところは、買い物程度には行くので、その場合は、花粉症対策も兼ねてマスクを着用し、置いてある消毒液で手を消毒したりしているが、まあ、これでリスクがないとは思えないので、割り切って行動するしかないと思っている。

 家に帰ったら、手を洗ったり、着替えたりもするが、これで万全とも思えないが、自主隔離をするよりは、ましかなと思っている。

 

 東京では、やっと区別の感染者数が公表されるようになったが、数だけ見れば、多いとも少ないとも言えない程度なので、まあ、現状程度に外出を控える位でもいいかなと思っている。

 私自身は現役ではないので、毎日、通勤はないが、通勤電車を考えると、いくらマスクをしていても、ウイルスが防げるわけではないので、極力、話をしないとか、つり革、手摺などにつかまらないで、もし触ったら、後で手を洗うか、置いてある消毒液を使うことも心掛けている。

 

 日本の場合、ロックダウンができないので、外出を控えるのが、一番の感染予防で、そうは言っても、宅配など外部の人間は来るし、身内がやってくる場合もあるので、緊急事態宣言でもしてもらった方が、気は楽になる。

 

2.何を第一優先とするか 

 今まで、何を優先して行動するかは、あまり考えなく、ただ、右から左に言われるまま、おもむくままに行動してきたが、こういう状況になると、さすがに何を第一優先にするか考えざるを得ない。

 

 私自身は、一市民なので、ウイルスの感染を避けるのを第一優先としているが、世の中全体としてどうなのかと思うと、旅行へ行ったり、遊びに行ったりしている人もいるので、国難というほどの危機感があるように思えない。

 

 マスコミに触れる機会の多い人間は、危機感が強いかもしれないが、テレビも新聞も見ないネット時代の人々は、それほど危機感がないかもしれないし、現時点の感染者数だけ見れば、危機感がなくても不思議ではない。

 

 ただ、諸外国の例を見ればわかるように、感染症は、倍々ゲームのように感染が拡大していくので、早め早めの行動が一番ということになるが、決断ができない人も多い。

 政府は、これまで後手を踏んでばかりいるようにしか見えないので、本当に感染拡大を防止しようとするならば、できるだけのことを早めにやっていくしかない。

 本当は、できるだけのことでなく、必要なことを十分にやっていくべきなのが、悲しいかな、何が必要で、どこまでやれば十分かということを考える人がいないように見える。

 

3.先をみた対応

 この感染症への対応は、ワクチンなどの薬の開発と適用まで、早くても1年位かかることを覚悟しないといけない。長期戦を覚悟しないといけないと言う識者が多いが、まさに、そのとおりだと思う。

 

 そうなると、目先の対応は、休校や外出禁止で凌ぐとしても、長期にやったら経済が死んでしまうので、代替措置や補完措置も並行して開発していかないといけない。そこへの対応が十分かというと、組織的に考えられているような感じがしない。

 

 ピンチをチャンスに変えていくには、アイデアを出して実行していくしかない。例えば、学校なら、遠隔教育・在宅での授業ができるインフラの整備とか、思い切って集団疎開的に、遠隔地での寄宿学校ができる環境を整備していくとかもあると思う。

 会社は、既にリモートワークを取り入れている企業が増えてきているが、インフラ整備を進めて、ITに強くない会社でもできる環境を提供していく必要がある。

 

 こういったものは、首都直下型地震への対応としても活用できるものなので、やっておいて損になることはないと思う。

 

 現状は、観光や商店、飲食店など対面を基本とする商売が、一番打撃が大きく、人の移動を禁止していくと、ここをカバーするのは簡単ではないが、ロックアウトなどで感染者の新規発生を抑えられれば、復活は可能になる。

 震災などでも、商売を復活するのに、相当の期間はかかるので、数か月で復活できるというのであれば、耐えられるかもしれないが、1年になると耐えられないというところも多いのではないか。

 

 ということは、強力な措置で、短期の収束を図るか、長期になるのであれば、それを前提とした措置を国民全体に示して、協力を呼び掛けるかのどちらをしていくべきだろう。