結婚記念日

今週のお題「最近あったちょっといいこと」

 

 11月22日は、「いい夫婦の日」と呼ばれているが、
私が結婚式を挙げた時は、そんな名称はついていなかった。
 たまたま、大安で式場が空いていたので、その日にした
のだったのだが、今は覚えやすくていいと思っている。
 結婚記念日といっても、毎年決まったことをしている訳
ではなく、昔は式場からもらった年数目盛り付きの大きな
蝋燭に火をつけて1年たったということを認識した程度だ
った。その蝋燭も25年で、目盛りは無くなった。


 子供が大きくなってきたら、都合がいい時は夫婦で会食
に出たりしたこともあったが、必ずということでもない。
 ここ数年は、式を挙げたホテルで会食することも多かっ
たが、昨年はコロナの感染拡大だけでなく、妻が胃の手術
をしたため、食事はおろか外出もままならない状況だった。

 今年もコロナの感染拡大が危惧されたが、とりあえず食
事の予約だけはしておくことにした。
 最近はホテルのレストランも休業日というのが決まって
いて、月曜日は休業ということだったが、11月22日は
連休の中日ということなのか、幸運なことに特例で営業と
なっており、予約が取れた。


 11月の初めに受けた妻の術後検診は特に問題なく、食
事への第一関門は通過した。
 昔は、家族揃って会食したこともあったが、子供も大き
くなって最近は2人で会食するのが普通だったのだが、今
年は、たまたま娘が病気で手術をすることになり、地方か
ら東京へ上京して来ていた。
 幸いに11月初め手術はうまくいって、こちらの方は胃
の手術ではないため、食べれるようだった。
 歩くのはどうかと思ったが、一緒に食事に行くか訊いた
ところ、行くという。そこで、予約を2人から3人に変更
して会食することになった。


 コロナのせいで、外出もままならないため、外食も減っ
ていたので、いい機会だった。
 結婚記念日に加えて、手術後の経過が良好で、快気祝い
という訳ではないが、嬉しかったし、食事も大変おいしく
て皆満足だった。
 たまに会食すると、こういった幸せがいつまで続けて
いけるだろうかと思うし、1年経ってお互いが無事に過ご
せてああよかったなと思う。


 今年は、いつも切れない肉用のナイフが、新調されて切
れるようになっていた。
 頭の方は、年々ボケてきているのだが、ナイフが切れる
ようになって気持ちがすっきりした。
 ナイフに負けないよう、こちらの頭をもっと使って、ま
た1年後にここに来れるといいなと思った。