希ーまれ

今週のお題「現時点での今年の漢字

 

 今年もまたコロナの感染拡大で始まった一年
これまでと違う年になって欲しいという希望は
あるが、そうなるのは「まれ」なことなのか。


 一年を巻物のように見立てれば、一年の横糸
に各月ごとのイベントが縦糸で織り込まれてい
くのだが、この字は細かい織り目を表す象形か
ら来ていて、「まれ」を意味する。
 冬季オリンピック、フランス大統領選、日本
参議院選中国共産党大会、サッカーワール
カップアメリ中間選挙など多くのイベン
トがあるが、何が「まれ」になるかはわからな
い。
 これ以外にも、環境問題、エネルギー問題、
高齢化問題、貧困や格差の問題など課題は多く、
これに対する進展は遅いような感じもするが、
一方で何とかならないかという希望もある。


 今年は沖縄返還日中国交正常化から50年
という節目に当たるが、孔子のように「五十に
して天命を知る」という年になるだろうか。
 現在の中国、沖縄を巡る動きを見ると、この
50年はいったい何だったのかとも思う。
 台湾や沖縄の人々の希望に対して、「まれ」
な出来事があるだろうか。

 
 「齢七十古来稀なり」という言葉は、今では
百十歳位でないと当てはまらなくなっているが、
時代と共に稀な現象も変わってくる。
 それでも、地震や噴火のように、百年に一度
とか千年に一度と言われる現象が発生するのだ。
 今年はどんな「まれ」が現れ、また、希望の
星が生まれるのだろうか。