朝顔市と「笹乃雪」

今週のお題「復活してほしいもの」

 

 復活してほしいものは、何らかの理由で途絶えてし
まったものである。
 絶滅危惧種の動植物は、環境の変化もあるし、外来
種によって駆逐されているものもある。
 環境変化も外来種も、もとはと言えば人間の身勝手
さから来ているものだ。
 
 マイクロプラスチックによる海洋汚染だけでなく、
海岸に漂着するゴミを見ても環境危機が叫ばれるのは
よくわかる。
 地球温暖化も根は同じで、化石燃料を大量に消費し
二酸化炭素を増やすのも、石油等からプラスチック
を大量に作った結果、捨てられたり燃やされたりする
のも同じように見える。
 便利や快適ということで、石油製品を大量に消費し
てきたが、傷つけた環境を復活する努力を皆して欲し
いものだ。


 コロナ禍で、多くのイベントが中止や規模の縮小に
追い込まれてきている。
 私の地元も祭りや豆まきのようなイベントも、ここ
2年見送りになってしまい、今ひとつ活気がない。
 それでも、コロナウイルスの感染はいづれ落ち着く
と思うので、イベントの再開の希望はある。
 
 しかし、コロナを契機に閉店・廃業してしまった飲
食店のようなものは、確実に再開されるかわからない。
 後継者がいないとか、高齢でこの機に廃業するとか
いったところもあるようだ。
 再開するというアナウンスがあるものの、なかなか
再開しない店については、こちらもやきもきしながら
見ていることになる。

 その中の一つに根岸の「笹乃雪」がある。
 毎年、入谷で朝顔市があると、その帰りに寄って朝
食を取ることにしていたのだが、ここ2年ほど朝顔
も中止になってしまい、ならば鬼子母神への参拝だけ
でもして、「笹乃雪」へ寄ろうと思っていたのだが、
店そのものが老朽化で移転するということで無くなっ
てしまったのだ。

 豆腐料理を専門にする店は、東京では少なく、白山
にあった「五右衛門」もなくなってしまい、ここを頼
りにしていたのだが、なかなか再開しない。
 私にとって今一番復活してもらいたいのは、この店
の再開で、できれば今年の朝顔市には、両者とも復活
してもらいたいと思っている。