手帳の記録は、人生の一部

今週のお題はてな手帳出し

 

 手帳については、今年の1月にも書いているので、今回は
別の視点で書いてみよう。

 手帳は何のために持つのか。人によって目的は様々だと思
うが、まずはスケジュール管理だろう。
 スケジュール管理を自分でしない人とか、スケジュールに
縛られないで生活している人にとっては、必要ないかもしれ
ないが、多かれ少なかれ、生活していく上では特定の日付が
あるため、日程を意識せざるを得ない。

 一番基本的なところでは、給料日とか年金の支給日とかだ
が、通常25日とか15日とかと決まっていても、休日に重
なると、前にずれたり、後ろにずれたりする。
 前にずれる場合はいくらか影響は小さいが、後ろにずれる
と資金繰りに影響する。
 日頃からお金に余裕がある人は、そうでもないだろうが、
ぎりぎりでやっていると我慢を強いられる。
 給料日は前にずれるのが普通だと思っていたのだが、世の
中には、後ろにずれる会社もあると知って、気の毒に思った
ことがある。
 私の場合、手帳をもらったら、休日を考慮した支給日を手
帳に入れておくことにしている。


 他にも、観劇とか指定された日付を間違えるとリカバリ
できないものは、手帳に記入している。
 もっとも、手帳だけでは心配なので、大きめのカレンダー
にもメモをしているので、手帳を持たなくても管理は可能か
もしれないが、カレンダーを持ち歩くのは現実的でない。

 忙しい人は、日付レベルでなく時間レベルで管理している
ので、こうなると時間帯が入れられる手帳なり、スマホのア
プリでないと管理しずらい。
 紙の手帳かアプリにするかは、個人的な好みもあるだろう
が、私自身は紙の手帳の方が好きだ。
 紙の良さは、電気が不要なことと手書きで管理していると
いう自己満足感だと思う。


 電子手帳のようなものやスマホのアプリも、持ったことは
あるが、今一つしっくりこない。
 他人とスケジュールを共有するような場合は、便利だと思
うが、そこに個人的なスケジュールを書くことはできないの
で、結局2重管理になってしまう。
 仕事用のスマホと個人用のスマホの2台持ちをする人は、
いいのかもしれないが。

 最近は、在宅勤務が増えているので、手帳を持たない人も
多いかもしれない。
 同じように、スマホが主流になっているので、腕時計を持
たない人もいて、ライフスタイルが変化すると、今まで持っ
ていた持ち物が変わってくるのは間違いない。


 手帳がなくても生活はできるが、手帳に書かれた日々の活
動記録は、細かく書けば書くほど、過去の生活をビビッドに
再現できるという良さもある。
 もっとも、思い出はいいことばかりではないので、苦い記
憶が蘇ってくるかもしれないが。
 仕事に追われていると、目の前の仕事を消化するだけで精
一杯なのだが、一息ついて振り返って見ると、こんなことで
いいのだろうかと思うことが多い。
 次へのステップとして、自分の仕事を見直す時に、過去に
どのようなことをしていたか振り返る材料として、手帳は役
に立つことがある。


 私の場合、20年以上愛用しているのは、能率手帳のエク
セル8というタイプで、それをずっと保管している。
 他人には何の意味もないかもしれないが、手帳に書かれた
行動記録が、人生そのものなので、1年前とかコロナ前とか
がどうだったかを確認しながら、次はどうしようと考えたり
している。
 これだけ続けていると、手帳は手放せない。今年も11月
には、翌年のものを買い求める予定だ。

 

キャンプの思い出

今週のお題今週のお題「キャンプ」

 

 最近は、新型コロナの影響で人とあまり接触しないキャンプ
が流行っているようだが、私自身は荷物を持って出かけるのが
面倒なので、あまり関心がない。
 とは言っても、昔はキャンプや山登りをしていたので、いく
つかの装備は持っているため、出かけるハードルは低い。
 ただ、最新の道具に比べると見劣りするので、もし、行くな
らば、大幅に更新することになるのではないだろうか。


 最初にキャンプらしきものをしたのは、小学校か中学校かの
林間学校だと思う。
 飯盒炊飯にキャンプフィアーというのは、当時の定番だった
が、集団行動なので、今どきのキャンプとは違うかもしれない。
 本格的なキャンプをしたのは高校の時、夏休みに長崎県の五
島列島にある島に遊びに行って、キャンプ生活を楽しんだ。

 キャンプの場合、まず、テントを張るところから始まるのだ
が、昔のテントは今ほど簡単でない。
 アルミのポールをつないで組み立て、そこにテント地を被せ
て立ち上げていくため、2人がかりか3人がかりでないとうま
く張れない。
 ステーを張って、ペグを打ち込みなんとか形ができたところ
で、雨対策をする。
 テントの周りに溝を掘って雨水が中に入ってこないようにす
ると共に、フライシートという天幕をテントの上に張るのだ。

 それ以前に、傾斜や風向きを考えて設営場所を決めるのだが、
こういったことは山登りでテントを張る時に役立った。


 テントは基本的に寝る場所なのだが、昔は寝袋程度しかなく、
ウレタンマットが欲しかった。
 平地のテントは、雨対策をしておけば、台風でもない限り雨
漏りようなことはないのだが、山では場所の制約がある。
 フライシートがないと触っただけで雨漏りしたり、水が外か
ら流れ込んだりしたものだ。そのため、防水のシュラフカバー
を持ち込んだこともある。
 調理をするのも大変なので、キャンプをするのは天候がいい
時という前提でないと、楽しめないのではないか。


 調理という点では、昔は「まき」がベースで、補助的にガス
コンロ程度だったのだが、携帯式のガソリンや灯油を使うスト
ーブが出てきた時は、画期的だった。
 今は、ガスコンロが主流だと思うが、キャンプでコンロを使
えるようになって、調理の幅が広がったと思う。
 山登りの場合は軽量が優先されるので、液体式のコンロから
ガスコンロが主流になっていて、その流れは一般のキャンプで
も似たようなところがある。
 「まき」は火力が強いが、温度調節が難しく、飯盒で炊いた
ご飯は焦げ付いたりもした。
 一方で、キャンプでするバーベキューには、炭を持ち込んだ
りするため、車での移動が前提になると思う。
 オートキャンプの場合は、クーラーボックスも使えて、生鮮
食品を持ち込めるので、おいしいものが食べられていい。


 最近は、バッテリーなどによる電気の利用もされているよう
だが、昔は明かり一つとっても、ガソリンランタンを使わない
と長時間の明かりとりはできなかった。
 そのため、暗くなったら食事後キャンプファイアーをして、
その後は星を見てから寝るというのが一般的だった。

 現代人は、キャンプにいてもスマホをいじったりしているの
かもしれないが、都会の喧騒から離れて、通信も届かない場所
にいてゆっくりするのが楽しみな人も多いと思う。


 そういう意味では、キャンプする場所は重要だと思う。高校
時代に行った五島列島のキャンプ場は、前が磯で、東シナ海
沈む夕日と夜の漁火が見え、寝転べば満点の星空が見える。
 少し離れた場所には、砂浜のビーチ、磯に潜ればサザエやア
ワビが見つかるという素晴らしい環境だった。
 いい思い出が作れるキャンプ場に巡り合えた人は、一生の宝
になると思う。

 

制裁とは言うものの、決別になるかもしれないと思う

 

 ロシアのウクライナへの軍事進攻に対して、欧米各国が
行った経済制裁
 米英が主導した上から目線の制裁という言葉に対して、
違和感がある人もあると思う。
 また、効果があるとかないとか様々な議論もあるところ
だが、この制裁の行きつくところは、ロシアとの決別にな
るのではないだろうか。

 制裁なら効果があるとかないとかいう議論もあるだろう
が、決別となれば、いつの時点で決別するかという時期の
問題だけになる。
 ロシアがいろいろと圧力をかけてくることがあっても、
腹を決めてしまえば、そういった言葉に動揺する必要もな
いのだ。

 

 ロシアを孤立させるということを欧米は目論んでいると
ロシアは主張しているが、実際は決別なので、孤立はしな
いだろうが取引もしないので、貿易は減少するし、交流も
無くなる。
 言わば、今の北朝鮮に近い状況になるのだろう。
 さらに、ロシアに与する相手とも取引はしないというこ
とになっていくと思うので、世界経済は全体的に縮小して
いくだろう。


 インドや中国などロシアから原油等を購入する国を否定
はしないが、元々ロシアのシェアは限られているので、全
体の一部が振り替わったところで、大勢に影響はない。
 むしろ需給全体から見れば、残っている方が価格的には
好ましい。
 短期的には、需給が混乱しているが、中長期的には調整
されて混乱が収束するというのが大方の見方だと思う。

 日本も、ロシアからの調達が無くなることを覚悟してお
く必要はあるが、依存度がそれほど高くないので、全体で
調整するのと、調達先を別に確保することで、ある程度乗
り切れるのではないだろうか。


 むしろ課題は、その後の輸出管理や経済安全保障的な考
え方の整理が重要になる。
 その中で一番は、中国との付き合い方だろう。
 中国とアメリカの関係がどうなるかでも変わってくるが、
中国への依存度を減らすという動きが、今後大きくなって
くるのではないだろうか。
 それはロシアのように決別ということを意味するもので
はないが、リスク分散という考えが大きくなってくること
を意味する。
 かつてのCOCOMやCHINCOMといったものが復活するかもし
れない。


 プーチン大統領は、ロシアが失うものは何もないと言っ
たようだが、現実に失っているのは戦場における若者の命
と世界での信用だと思う。
 ロシアはエネルギーなどの供給を脅しに使っているが、
供給を絶てば、その時から決別が始まっていくというのを
どこまで理解しているだろうか。
 
 うまく決別できればいいが、最後は逆恨みが待っている
ということにならないといいのだが。

全数把握見直しとシステム設計

 

 新型コロナウイルスの感染者の全数把握の見直しが、
迷走しているように見える。
 感染者の急増に対して、医療機関等の入力負担が大
きいこともあって、全国知事会が全数把握の見直しを
国に求めたのを受けて、国は各県での裁量による簡略
化を認めたにもかかわらず、見直しをするのは4県に
留まっている。

 これだけ感染者が多くなって、陽性率が高くなって
いる状況で、全数把握がどこまで必要かはあるが、今
の仕組みが、単に感染者の把握に止まらず、感染者の
フォローにリンクしているところに問題がある。
 単に入力負荷の問題だけであれば、入力者を外注す
るなりして、緊急対応することは可能だと思うのだが、
入力を限定するという発想になったのが不思議だった。

 この問題を見ていくと、システム設計をどのように
していくかという考え方の参考になると思ったので、
少し整理してみたい。


1.量とタイミング
  そもそも、今回の新型コロナウイルスの発生当初
 から、厚生労働省のシステム(HER-SYS)への入力
 負荷が問題になっていた。
  そのため、件数の増加に対応して、120項目から7
 項目へ入力を削減したというのだが、それでも件数
 が急増したために、今回の問題が出てきたようだ。

  システムを設計する際に重要なのは、入力件数や
 データ件数等がどれ位の規模になるかということと
 そのデータの入出力のタイミングがどうなるかを考
 えることにある。

  1日100件の処理と1000件の処理では、10倍違う訳
 で、現在のように1日25万件の感染者が出るという
 状況は、当初の設計時点の想定を大きく超えている
 のではないだろうか。
  入力項目の数を10分の1にしても、単純に時間が
 10分の1になるとは限らないので、医療機関での入力
 負担が大きくなってしまったのだと思う。

  件数だけなら、何日か遅れて処理しても問題なさ
 そうな気もするが、実際にはこのデータが、感染者
 のフォローにつながっているため、できるだけ早い
 タイミングで入力する必要があり、負荷が大きくな
 っている。

  こういう状況では、おそらくプロセス全体を見直
 さないと、十分な処理ができないと思われ、その一
 つとして全数把握の見直しがあるのだろうが、そう
 なると、入力しない分への対応を別途考える必要が
 出てきているというのが、今の状況だと思う。


2.業務フローとデータフロー
  ということで、システム設計をする場合、全体の
 業務フローとその中でのシステム処理におけるデータ
 フローを把握する必要がある。
  
  今回の場合、スタートをどこに取るかという問題
 があるのだが、おそらく医療機関なり保健所を初期
 の入力として置いているのだと思う。
  実際には、感染者の検出は、医療機関と保健所に
 限定されないのだが、システムへの入力を前提に置
 いてシステム設計しているのだと思う。

  これが、感染者もしくは、感染疑い者による入力
 を仮定していれば、システムの仕組みも大きく変っ
 ていくし、それぞれのデータのやり取りも変わって
 いくだろう。

  また、医療機関ではHER-SYSへの入力と共に、一部
 の重複データを電子カルテにも入力するため、一層
 ストレスが高くなっているものと思われる。


3.ユニークデータ
  システムを構築する上でキーとなる項目は、ユニ
 ークでないといけない。

  現状は、マイナンバーカードによる保険証のよう
 に、単一の識別コードがないため、重複入力作業が
 発生するし、ワクチン接種台帳も自治体ごとに管理
 されているため、個人の識別と連携が不十分になっ
 ている。

  マイナンバーカードが全員に行き渡るとは考えず
 らいので、それとは関係なく感染者の識別のための
 コードを作り、それをワクチン接種のタイミングで、
 住所氏名を含めQRコードに印刷して配布しておけ
 ば、入力作業の効率化が図れたのではないだろうか。


4.デジタルトランスフォーメーション
  世の中では、デジタル化とかDXとか流行りにな
 っているが、システム設計はプログラミングスキル
 のようなものではなく、分析とロジックで出来てい
 る。
  さらに、空想というか構成力も求められるので、
 大胆な発想を持つ必要があると思う。

  直感的にわかるようなものは、都度簡単な開発を
 積み上げていけばいいのだが、組織を超えて導入が
 必要なものは、大きな構想からブレークダウンして
 いかないとうまくいかないと思う。
  最初のアイデアなり分析が中途半端だと、結果的
 にいいものはできない。
 
  デジタル化は、目的でも手段でもなく、あくまで
 全体の構想の中の一部だと心得ておく必要がある。

  同様に、HER-SYSの全数把握も、目的ではなく、
 また、感染対策の手段として常に有効な訳ではない。
  たまたま、管理システムを組み込んでしまった為
 に迷走しているのだが、うまく作ればいいDXにな
 ったのではないだろうか。


 長くなったのでこれ位にしておくが、システム構築
には、これ以外にもバックアップやセキュリティ面の
考慮が必要で、この部分は前提要件を明確にし、設計
当初から組み込んでいく必要がある。
 個人情報を扱うシステムでは、セキュリティ対策が
必須なのは言うまでもない。

冷やして食べる素材のおいしさ

今週のお題 冷やし○○

 

 夏休みという訳ではないですが、久しぶりの今週のお題
冷やし○○と言えば、冷やし中華とか冷やしうどんが、真
っ先に頭に浮かぶのですが、我が家での夏の定番はそうめん
です。
 そうめんの場合、冷やしそうめんと言うことはなく、氷
水の中に泳がせて食べる場合もありますが、水っぽくなる
ので、単に冷たい水にさらすだけ。ざるそばと同じような
感じで食べています。


 昔は、冷やし中華とか冷やしうどんも食べていたのです
が、仕事で外に出る機会が減ってしまい、外食の機会が減
って、家でも滅多に作らなくなってしまいました。

 思うに、外でそうめんを食べさせてくれる店は少なく、、
夏に冷たいものというと、冷やし中華、冷やしうどんやそば
になることが多かったと記憶しています。
 最近は、冷房が効いている店が多いので、熱いものを夏
に食べるのは普通なのかもしれませんが、食べて店を出た
とたんに、汗が噴き出すというのはいただけません。
 そういう意味では、冷やしを食べる価値があります。


 冷やしておいしいのは、麺だけでなく野菜もあります。
冷やしトマトや冷やしきゅうりを田舎で食べた時は、衝撃
的だった思い出があります。
 トマトに限らず、採れたての野菜のうまさは格別ですが、
それに加えて、冷たい井戸水や川の水で冷やした野菜は、
夏ならではの一品だと思います。
 冷やしたものは、素材の味で勝負するようなところがあり
麺のうまさも冷やしたものの方が味わい深く感じます。


 夏の菓子というと、水羊羹が頭に浮かぶのですが、これも
冷蔵庫で冷やして食べるのが定番です。
 我が家では、梅園の箱に入った水羊羹が量と値段の点で
優れているということで、愛好しています。

 もっと高級な菓子は、本葛を使った葛饅頭とか葛餅になる
のですが、これはそう滅多には食べられません。
 ただ、デンプンを使った代用品でも冷やせば、十分おいし
く食べられます。
 おいしい水がある地方では、水饅頭もいいですね。水の
うまさは、全ての食べ物に共通するおいしさです。

 

 今やってみたいのは、生のトウモロコシを冷やして食べて
みること。
 最近のトウモロコシは糖度が高く、生でも十分おいしい
のですが、都会では朝採れの野菜があまり手に入らないので
田舎に行って朝採れのを買ってきて、キャンプ場のような
ところで食べてみたいなと思っています。
 今年は、もう夏休みの計画もないので、この夢は来年の
お楽しみというところでしょうか。

きつかったシステム開発

今週のお題「人生最大のピンチ」

 

 人生におけるピンチというと、なんとなく切羽詰まった
状況で四苦八苦したということなのだろうか。

 人生を勝ち負けで捉える人は、ピンチとかチャンスとか
いったことで見るのかもしれないが、自分は出世するとか
大金持ちになるとかいったことを夢見るタイプではないし、
ピンチといっても、なるようにしかならないという考えな
ので、人生最大のピンチと言われても、よくわからない。

 そういった感じなのだが、ピンチを意識しない代わりに、
失敗したことは数限りなくあるので、失敗を意識した時が
ピンチだったのかもしれない。


 失敗のなかで、人生最大となると、評価が難しい。
 なぜなら、失敗を重ねた現状の中で、何かを基準に置か
ないと評価できないからだ。
 例えば、大学受験がうまくいって、別の学校に入ってい
れば、別の人生があったかもしれないとか、別の仕事につ
いていればとか、仕事で失敗していなければ、もっと出世
したかもしれないとかいったことになるからだ。

 ピンチを迎えても、何とか乗り切れる場合もあるし、う
まくいかずに挫折感を味わう場合もある。
 それでも、何とか生きてきたと思うと、運や巡りあわせ
のようなものもある気がする。
 

 そうは言っても、そのままではお題にならないので、一
つだけあげておこう。
 今から20年位前になるが、海外支店のためのディーリ
ングシステムの開発を担当したことがあった。
 
 私自身は、本店のディーリングシステムを海外に持ち込
めばいいのではないかと思っていたのだが、本店のシステ
ムは私の担当ではなく、担当サイドが海外でのシステムセ
ットアップはやりたくないため、新たにこちらでシステム
開発をするということになってしまった。

 システム開発における要素は、人、モノ、金と時間だが、
当方には、開発をするだけの十分な人材がいなかった。
 本来、開発のリソースを手当てするのは、担当部門では
なく、協力会社を管理する部門の役目の筈なのだが、当該
部門に要望しても、十分な人を手当てしてもらえなかった。

 結局、どうなるかと言えば、手持ちのスタッフでやりく
りするしかないのだが、案の定、スケジュールもコストも
オーバーすることになった。
 最後は、私も連日、終電やタクシーで自宅へ帰る破目に
なった。


 スタッフが無能ということではなく、優秀な人もいるの
だが、いかんせんプロジェクトの規模からすると、少ない
上に、ベンダー選定やシステム構築に関する情報取得が不
十分だったつけが大きく、開発は難航した。

 最後は、管理部門等から私とチームリーダーが吊るし上
げられたものの、代わりにやる人間もいないので、仕切り
直しをしながら継続して開発することになった。

 この時は、本当に、こんな仕事のやり方をするのであれ
ば、会社を辞めたいと思ったし、何とか完了できるよう、
毎週、神頼みで近くのお不動さんにお参りまでしていた。


 とりあえず、システムは稼働したが、稼働後もトラブル
があると、担当者は夜中にセンターにかけつけ、私はその
報告を受けるということが続いた。
 システムの一部を請け負ったベンダーの役員が、年始の
挨拶に来た際に、私も呼ばれて同席したものの、トラブル
が続くため、私の態度が良くなかったのを感じたのだろう、
先方の社内で話し合いが行われたようだ。

 その後、私は担当を外れたのだが、伝え聞くところでは
先方がシステムを見直して、トラブルが出なくなったとい
うことだった。
 このシステムは、海外のパッケージを活用したものだっ
たのだが、先方も経験が十分でなく、国内での導入事例が
なかったという点は反省点なのだが、うまくいかなかった
最大の原因は、当社内の管理体制と技術レベルにあったと、
私は思っている。

 
 今はどうなのか知らないが、システム開発に関するトラ
ブルは相変わらず多いと思う。
 ベンダーにまる投げするのは論外としても、社内にある
程度スタッフを抱えている企業でも、合理的な意思決定が
できないケースは多い。

 システム開発だけではなく、合理的な意思決定は、丁寧
な説明というレベルではないということを、認識して欲し
いものだ。

洗車のあれこれ

今週のお題「最近洗ったもの」

 

 洗濯は毎日のようにしているが、私が洗っているわけ
ではないので、最近洗ったというと車になる。
 洗車には、並々ならぬ情熱をかける人もいるようだが、
私はそこまでの情熱はない。
 一方で、ガソリンスタンドの洗車機に並んでいる車を
横目にして、私は家で一人手洗いをする。

 昔は洗車をしてもらったこともあるのだが、ガソリン
スタンドを変えてからは、ほとんどやってない。
 今でも、ディーラーへ整備に出すと、洗車して返って
くるのだが、自分でやるよりずっとキレイになって返っ
てくるのがうれしい。

 にもかかわらず自分でするのは、節約になるのもある
が、手で洗うことで、車のキズや各部の動きを確認する
という意味合いがある。
 私は、ズボラなため、始業点検的なことをしないので、
洗車のために車を動かすことが役に立つのだ。


 最近は、時間に応じて洗車も手抜きをしているが、昔
はかなり手間をかけてやっていた。
 洗車はやってみると、意外に奥深いものがあるので、
情熱をかけている人の気持ちもなんとなくわかる。
 おそらく、車を持っていない人や洗車をしたことのな
い人には、わからないだろう。

 新車の時は、洗車をすることでピカピカになり、新車
ということで自慢気なところが、さらに高揚する。
 今はしないが、車体だけでなく、タイヤ周りも磨いて、
スプレーをかけて艶出ししたこともある。
 趣味が、自分の車の掃除と洗車という人がいるのも、
よくわかる。
 誰に見せるというのでもないが、自己満足度は十分だ。


 洗車は、まず水をかけるところから始まるのだが、夏
はホースで水をかけるのでいいものの、冬は水だけで洗
うと冷たいので、バケツにお湯を汲んで洗ったりする。
 基本は、水をかけることで、ホコリや汚れを洗い流す
ことなのだが、洗車用の洗剤を使ったこともある。
 
 洗車は、スポンジで洗う場合と洗車用のクロスで洗う
場合があり、最近は洗剤を使わないので、クロスを使う
ことが多い。
 それというのも、新車時、車体の表面コーティングを
奮発してから、水を流すだけで汚れが結構落ちるので、
クロスで拭く程度で十分に感じられるからだ。


 洗車をしただけで、水がきれるのを待っていては、汚
れが水に残ってしまうので、基本的に水を拭き取る必要
がある。
 水を拭き取るのも、吸水クロスを使ったり、ワイパー
のようなものを使ったりと色々な方法があるし、クロス
も合成繊維のようなものから鹿革(セーム革)、合成皮
革のようなものまで色々ある。
 
 セーム革は乾くと固くなるので、合成皮革や合成繊維
の方が扱いやすいのだが、昔から使っているため、触感
に馴染みがある。
 基本的に、フロントガラスと車体とは別のクロスを使
うことが多いのだが、それはガラスに撥水加工をかけて
いることが多いのと、極端な場合はガラスを拭くだけで
済ませてしまうことがあるからである。

 梅雨時は、ワイパーを使うことが多いが、雨が上がる
と拭き跡が残ってしまうので、ガラスだけでも拭きたく
なるという訳だ。


 簡単な洗車の時はしないが、本格的にする時は、洗車
ブラシを使って、タイヤとホイールを洗う。
 さらに、昔は洗車後にワックス掛けと拭き取りをした
ので、洗車に2時間位かけたこともあった。
 ワックスも天然ものがいいとか言い出すと、さらに洗
車沼にハマっていく。

 こうして苦労してやった洗車なのだが、大抵2、3日
もすると雨に降られて、お気の毒さまと言われてしまう
のだ。