冬の訪れ

今週のお題「急に寒いやん」

 

 暑さ寒さも彼岸までとは言っているが、最近は地球温暖化のせいで、彼岸過ぎても
暑いことも多い。とは言え、季節は確実に巡ってくるので、寒さへの備えを忘れて
いると、痛い目を見ることになる。


 東京では、雪が降るのは滅多にないが、北国では確実に毎年雪の季節がやってくる。
以前住んでいた秋田では、毎年10月の終わりから11月の初めにかけて種苗交換会が
開催されるが、その頃になると「みぞれ」が降ることが多い。
 冬の始まりを告げられると、やがて来る冬に備えて、皆冬支度を始めて、車も冬用
のタイヤを出して来て、ガソリンスタンドへ向かうようになる。家でもストーブの
試運転をして、灯油を用意するようになる。
 そして、勤労感謝の日の頃には、山に雪が降って、冬支度の遅れた人間は大慌てで
用意することになるのだ。


 今は、住宅の設備がよくなって、窓にサッシが入り、隙間風に震えるようなことも
なくなったが、それでも断熱性は家によって差があるので、急に冷え込むと布団から
出たくないといったこともある。
 昔の秋田の家は、古い家だったので、本当の冬になると水道管が凍るため、夜寝る
前に水道を落としておかないといけなかったり、部屋の中に牛乳瓶を出しておいたら
朝凍っていたということがあった。
 そんな調子だから、寒くなるとガンガンとストーブを焚いて、その前で寝転がって
いたのだが、そんな生活のせいかぎっくり腰になってしまい、往生したことがある。


 今は、天気予報が充実して、最低気温が何度になると言われると、この程度の服装
をして出掛ければいいと思うので、急に寒くなったという感じもしなくなったが、
それでも油断すると、冷たい風に吹かれてしまったと思うこともある。
 体感温度は、風速1メートルで1度下がると言われるので、4、5メートルも吹けば
急な寒さを感じることになる。

 しまったと思っても、後の祭り、かくして次回からはマフラーと手袋をカバンに忍
ばせて出掛けることになる訳である。