やる気がないのか達観しているのか

今週のお題「やる気が出ない」

 

やる気が出ないのはいつものことなので、特にどうということはない
のだが、改めてお題にされたので、少し整理して考えてみよう。

 
 やる気とは意欲なので、目標があって、それに向かって進むことだと
思うが、そもそも目標がないとか、あっても目標が高過ぎると挫折して、
戦意喪失といったこともある。
 かつて若者が無気力、無関心、無責任の3無だとか、無感動を入れて
4無だとか言われたことがあったが、かつての若者がそのまま年齢を重
ねているので、やる気がない人が多くてもおかしくはない。
 人生の目標を一生追い続けている人もいるのだから。

 
 社会人になっても、去年からのコロナ禍で、リモートワークになった
り、きめ細かな指導がないので、仕事そのものが掴めないと、やる気が
喪失してもおかしくない。
 新人でない人も、今のような状況だと目標を立てづらいので、手探り
状態になると、今一つやる気が出ないということがあっておかしくない。


 学生ならば、受験とか部活の大会などの目標がある人は、それなりに
やる気があるのだろうが、自分は勉強は好きでなかったし、部活も拘束
されるのが嫌で、何となく過ごしていたので、傍から見ればやる気がな
いと映っていたかもしれない。
 社会人になっても、特に出世したいという思いもなかったが、仕事は
それなりに一生懸命やっている風をしていた。ただ、自分で好きなよう
に残業していると、残業はするなという先輩が出てきたりして、やる気
がそがれることもあった。


 経営者や自営業者の人は、やる気がないと業績や生活に直結するので、
我々のようなサラリーマンとは違うかもしれないが、常にモチベーション
を上げるようにするのは、大変だと思う。
 自分も経験を重ねて達観したという訳でもないが、具体的な目標がな
ければ、自分で考えて設定するようにしている。
 単純そうなつまらないような仕事でも楽して仕事をする、つまり、
生産性を上げるような工夫を考えるとかをするようになった。

 与えられた課題が難しくて掴みどころがない時は、相談できる人を探
すなり、SNSで投げてみるなど、何かのきっかけを見つけることで、
やる気を無くさないようにしている。
 人間関係などのストレスがあり、仕事に向かえないのは、一番難しい。
相手がある話では、相性のようなものもあるので、究極には転職や相手
が異動するのを待つというのもあるが、自分一人で悩むのではなく、
理解をしてくれる人を探して励ましてもらうというのもいい。


 目標を掲げる場合、具体的なプロセスが明示されていて、プロセスを
一つずつ消化していけばいいというのであれば、取りつきやすくなる。
 具体的なプロセスを明示できないものは、単なるスローガンでしかな
いので、人は簡単には動かない。
 単純な人なら人参をぶらさげて、立ち向かわせるということもあるだ
ろうが、そういう人ばかりでもないだろう。


 自分なりに成果をあげても、評価する人が評価してくれないと意欲が
下がるということもある。異動、昇進の機会に挫折感を味わって、急に
やる気が無くなるということもある。
 組織にしがみつくのでなければ、自分の可能性を認めて評価してくれ
るところに転職するというのもある。
 組織に残るかどうかという選択肢を常に持てるようにするには、自分
自身の価値を高めておくことが大切だと思う。

 そういう意味では、人生一生勉強を続けて、世の中全体を見れるよう
にしておくことが、モチベーションの維持に必要なことだと思う。