やり出すと止まらないかも

今週のお題「575」

 

 和歌になるとやや敷居が高く感じられるが、俳句とか川柳とかは、
庶民的な感覚がする。歌会始めの読み手をみると、結構若い人もいる
ので、日頃の素養の問題なのかもしれないが。

 俳句や川柳の575というリズム感は、聞き手にとっては心地よい
ものだと思う。詩歌というものは、言葉の持つ語感を大事にするのと
同時に、その言葉の持つリズム感も反映して、言外の情景や余韻を表
現していると思うからだ。


 学校によっては、授業で俳句や短歌を作らせて、文化祭などで発表
しているところもあるようだが、自分はそういった経験がないので、
人が作った俳句や川柳を読んで、納得したり関心したりしている。
 ただ、文章を書くのも同じで、言葉を選び文章の流れを大事にして
いくので、俳句などを作らないだけで、作ること自体は難しくないと
思っている。
 ツイッターなどもそうだが、文字数が限定されると、自分の意図し
たことが十分伝わらないという懸念があるのだが、逆に17文字程度
に制限されてしまえば、その範囲で表現すればいいので、あとはどう
感じ取られようが割り切りになってしまう。

 「ブログなら 好きに書いても 気兼ねなし」といった感じでいる
し、「思えども 文字にするのは 難しい」というところだろうか。


 サラリーマン川柳は、大手の生命保険会社が主催して、毎年実施さ
れているため、よくニュースでも取り上げられるが、今年はコロナ禍
で、在宅勤務の人が多いこともあり、応募数は過去最高、内容もコロ
ナに関連するものが多かったように思う。
 それだけ、今の状況にストレスを感じている人や、自分の生活を振
り返ってみる機会が増えたということだろう。


 「ウイルスに 文句を言っても 無回答」、「大臣に 文句を言え
ば 言い訳が」、「自粛 自粛じゃ 動きません」、「どうしたら 
できるか示せ イベントを」、「ストレスが 溜まり溜まって 八つ
当たり」 といったところで、止めておきましょう。