自分だけのSFができたらいいな

今週のお題「SFといえば」

 

 子供の頃から科学ものは好きだったのだが、SFという
言葉を知ったのは、おそらく中学生になってからだと思う。

 小学校の図書室の本の中に、ベルヌの「海底2万里」が
あり、これを読んでから潜水艦とかが好きになった。
 この本が書かれたのは、当時から100年位前というの
を知って、ベルヌの空想力の凄さを知った。
 人間の空想は、実現したいという熱意を生み、技術の進歩
さえ生むのではないかとも思う。
 SFに最初に触れたのは、この小説ではなかったかと思う。


 中学生の頃のSFと言えば、星新一さんの書いた短編もの
ショートショートは、よく読んでいた。
 自分でも、SFが書けるのではないかとやってみたが、あ
まりいいものはできなかった。
 なぜなら、その当時の自分の科学知識と文章力では、短編
と言っても難しかった。
 今にして思うと、むしろ短編の方が落としどころが難しい
ので、星さんのうまさがわかる。


 この後に出てきた子供向けのマンガ、「ドラえもん」は、
SFマンガの傑作だと思う。
 雑誌の頃は、年齢もあり読んでなかったが、テレビドラマ
になってよく見るようになった。
 4次元ポケットから出てくる秘密の道具は、大人が見ても
面白い。
 「どこでもドア」などは、テレビのCMに出てくるくらい
有名な存在になっている。
 欲しいけれど現実にはない、といったものが出てくるのが
SFで、どのようにしてできているといった小難しいことを
抜きにして、楽しめるのがいい。


 タイムマシンは、昔から出てくる道具の代表で、「ドラえ
もん」や「バック・ツー・ザ・フューチャー」のような映画
にも出てくるのだが、過去と未来を行き来することは、多く
の人の願望なのだろう。
 それをどのように料理して、ストーリーにするかは、作者
の腕次第だが、あの日あの時に戻れれば、こうしたかったと
いうことは、自分でも沢山ある。

 それを叶えてくれるのがSFならば、自分だけのSFが出
来るので、自分用のSF作成ソフトが売り出されたら面白い
なと思う。