メモの効用、思いつくままに

今週のお題「メモ」

 

 歳のせいだろうか、物忘れがひどい。ネットで何か検索しようとパソコンを開いた
はいいのだが、立ち上がった時には忘れている。
 どうせ大した事柄ではないのだが、なんとなくボケたのではないかと思ってしまう。
ボケているのは、私だけでなく妻も同じで、物忘れが頻繁にある。お互い、ボケた
もの勝ちと言い合っているのだが、重要なことはメモをするようにお互い気を付けて
いる。


 買い物を行くときは、必ずメモを書いてもらい、買う都度赤いボールペンで消込
をするようにしている。それでも、たまに項目を見落として、買い忘れてしまうことが
あるのだから困ったものだ。
 買い物だけでなく、外出する時には、こことここへ寄って何の用を足すかメモ
することが多い。何か所かを効率的に周るには、メモをしておいた方がいい。
 ただ、せっかく書いたメモを忘れてきてしまうということもあるので、その場合は、
ボケを自覚してやるせなくなる。


 用事がある場合だけでなく、何かの判断とか決断をする必要がある場合は、
簡単なメモをしておくことがある。じっくり考えるための検討要素といったものもあれ
ば、おおよそこの程度であればいいかなという感度を書いておく。
 メモがないと、衝動的に動いたり、あまり深く考えたりしないで突き進んでしまう
ことがあるので、できるだけ書くようにしている。
 頭の中で整理するのと、メモのように紙に落としてから整理するのは違うという
意識があるためだが、最近の人がやるような電子的に記録することは、どうも馴染
めない。
 スマホ上で電子的なメモも使ったりするのだが、これは単なる覚え書きにしか
使っていない。


 会議などで要旨なり要点をメモるのは意味がある。資料に書き込みをしたり
することもあるが、簡単なメモを用意しておいて、書き込みとは別にこの点は重要
だと思うことをメモしておけば、後でレビューするのに役立つ。
 会議で進行をしたり、質問を受けて答えるような場合、メモを取りながらする
のはよく見受けられる。聖徳太子ではないので、言われたことを全て覚えてはいられ
ないためなのだが、話を聴きながらメモをするのは、ある程度訓練しないと、聞き逃し
たりすることもあるため注意がいる。


 日常的にメモを取ることは多いのだが、メモをどこまで保存するかは難しいところ
がある。買い物メモのようなものは、全て買い終われば破棄してもいいのだが、欠品
とかで買い損ねてしまった場合、またメモを作るのも面倒だ。
 結局のところ、重要なものは再度メモを作成するのだが、前のメモが何となく残
ってしまうことがある。
 会議のメモも、かなり時間が経って見ると、潜在的な意識の中に残っているもの
もあれば、記憶の片隅にも残っていなかったりすることがある。
 それでも、メモを取っていたことで、その時に話を聴いたという記録だけは残る
ので、捏造といったことにはならないなと、最近の国会の騒ぎを見て思った。